溶存酸素量という重大事項
水温はバス釣りにおいてとても重要な要因です。
バスの行動は水温に決定付けられていると言えるぐらいにとても高い関連性を持っています。
水温は何に影響を及ぼすかと言いますと・・・
ずばり溶存酸素量です。
夏のバスは酸素が多くあるところと無いところではどちらにいると思いますか?
話の流れからして酸素が多いところってのが正解です。
クイズにすらなってませんが・・・
なぜ酸素なのか?を検証するとサーモクラインとの関係が浮き上がってきます。
溶存酸素量は水温が低ければ低いほど多くなる傾向があります。
普通だったら、じゃあバスはとても深いところにいるんだ!てことになるんですけど・・・
実際は深さにも限度があるんですよ。
夏は水面の温度が上昇して暖かい水が上の方に集まってきます。
かき混ぜる前のお風呂の状態です。
お風呂の下の方が温度が低いですよね?
これってかき混ぜないかぎり入れ替わらないんですよ。
ダム湖をかき混ぜることなんてできませんから、この自然の法則には決して逆らえません。
じゃあ、やっぱりバスは冷たい水の層にいるんだ?ってお思いになるが普通だと思いますが・・・
冷たい水の層にはそもそもの酸素が供給されにくくなっているのです。
水に酸素が供給される最も多い状況は波による水面のかくはんです。
これで多くの酸素が水中に取り込まれるのですが・・・
サーモクラインが形成されてしまうと水の縦の対流がさえぎられてしまうので下の方には酸素が供給されなくなるのです。
ヤバいでしょ?
もう一つの酸素を供給するものとしては植物性プランクトンの光合成があります。
しかし、この光合成もサーモクラインの下側では日光が届かないので不可能という無理ゲー状態になっているのです。
もう打つ手がありませんよね?
十分な酸素量がサーモクライン形成前にサーモクラインより深い場所に供給されている場合を除いては、このサーモクラインより下側にはコンディションのいいバスはいないと考えるべきです。
元気なバスにとっては酸素が少なすぎってことです。
きっちりバスを見つけるためにはサーモクラインを把握することが重要ということがわかってもらえたでしょうか?
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