(17/2/10)K・Rコンセプトの背高ベリーガイドは2016年度版にもあったためタイトルと記事内容を訂正しました。
バスロッドも時代に即して?ユーザーの目先を変えるため?どんどん変化しています。
特にガイドがどんどん変わってるんですよね。
とにかく目に付きます。
ガイドリングでは、僕がバス釣りを始めたころはゴールドサーメットとSICの2つだったんですよ。
で、ゴールドサーメットリングの方がお高い設定でした。
これが、時代がかわってPEで削れるとかで消えてしまったんですよね。
気合入れて高い方を買って泣きをみた人は僕のほかにもいるはずです。
今はSICを上回る性能等のふれこみでトルザイトリングが登場しています。
それですべりが良くなったのでガイドを小さくしてもいい云々と。
でもね、あんまり小さくしすぎると飛距離が落ちてしまうんじゃないかと。
スピニングタックルでは、ラインもよれやすくなりますし。
何でもかんでも感度を優先する風潮はちょっとヤバイなって思うわけです。
ガイドコンセプトなるもの
リングの素材とは別にガイドの大きさや設置数といったところの変化でニューガイドコンセプトなるものが提唱されました。
次の動画は投げ釣りでの解析ですけど、キャスト中のラインとガイドの関係がよくわかる貴重な映像です。
そして今は、このニューガイドコンセプトと新しく提唱されたK・Rコンセプトが混在している状況にあります。
K・Rコンセプトの動画はコチラです。
ロッド本来の力を引き出すイメージかな?
そんなにガイドを小さくしても大丈夫?って思ってしまいます。
ニューガイドコンセプトも混在している現状では正解は一つじゃないってことでいいはずです。
バスロッドにおけるガイドコンセプトの変遷
僕のスピニングロッドで単純に比較します。
ニューガイドコンセプトはそれまでのロッドと比較するとガイド数が増えてリングの大きさが小さくなりました。
K・Rコンセプトになってガイド数がさらに増えています。
画像は僕が数年まえにロッド補修ように買ったガイドのセットです。
地元の釣具店でバラでは売ってなかったので、セットを買って余らせています(笑)
6フィート4インチでガイドが6個だったんですけど、ニューガイドコンセプト(こちらのロッドは6フィート1インチ)で8個です。
K・Rコンセプトのロッドではさらに増えて、6フィート4インチで9個です。
ガイド数が増えるにつれてガイドリングの大きさは小さくなる傾向にあります。
アメリカではマイクロガイドなるものが発表され、チヌのイカダ釣り用ロッドぐらい小さなガイドがたくさん並んでいます。
チヌのロッドはこちらの動画を参考にしてみてください。
マイクロガイドはこちらです。
ガイドの性能とは
フジさんのホームページから引用します。
ガイドの性能とは、
ブランクの能力を生かす
リールの能力を生かす
ラインの能力を生かす
この3点を挙げています。
出典:富士工業株式会社 Flash版カタログ P20
そしてこの3点においてさらに複雑にするのが、アングラーひとりひとりの体力や個性によって異なるものだということです。
引用元:Fuji工業 参考ガイドスペック 2017年度版
たとえロッドの長さは同じでも、ガイドスペックはブランクの特性やアングラーの体力、個性などによって決まるもので、一概に決定的なものはありません。
ここに紹介するのは、ロッドの長さから見た推奨ガイドと標準的ガイド位置の参考例です。異なるニーズにお応えできるよう、Fujiのガイド取り付け理論は2つあります。あなたのロッドに合ったガイドを探すためのあくまでの目安と捉えてください。
正解がないとなると明確な答えは得られず、フィーリングに頼る部分が出てくるってことになります。
フロロラインでトラブルなく使いたい
僕の場合は、アマチュアだからフロロラインが長持ちするのでほぼフロロだけで釣りをしています。
ナイロンの吸水性はキライですし、PEは糸を緩める釣りで役にたたないですからね。
どちらもスピニングの釣りにはデメリットとしか思えません。
ラインごとの特性を紹介している村田基さんの動画です。
とてもわかりやすくて面白いですね。
やっぱりミラクルジムは偉大だなって思います(笑)
僕の場合はフロロのデメリットは許せる範囲内にあります。
で、フロロだけを使うときにラインのヨレはできるだけ抑えたい。
ラインがよれるとトラブル多発で釣りになりませんから。
飛距離が落ちるし、もつれてほどけなくなります。
だから、ガイドセッティングではラインのヨレが発生しにくいものにしてほしいなって強く思うわけです。
飛距離だけを求めるならPEセッティングなんでしょうけどね。
感度は村田基さんの動画にあるように思わぬ落とし穴がありますけど。
K・Rコンセプトのベリーガイドは二通りあります
2017年度版カタログからの抜粋ですが背高ベリーガイドと背低従来のガイドとあわせて提案されています。
※Fuji参考ガイドスペック2017年度版(PDF)P2から抜粋
上段の「背低ベリーガイド」がフロロラインの関門でした。
下段は「背高ベリーガイド」で、ロッドブランクに向かうラインの角度が緩やかになっています。
フィネスな釣りはスピニングリールの特性をいかしたい
前述したライントラブルがでるのもロッドの感度を最大限に引き出すための交換条件なのはわかっています。
ロッドにリールがついている以上は、その糸をロッドとどうやって一体化させるのがガイドの役目ですから、いろいろな解釈の仕方があって当然です。
ただ、スピニングリールとベイトリールの特性を考えたときに
「軽量なものを遠くに投げられる」
「少ない抵抗でラインを放出できる」
スピニングリールの持つこの2つのアドバンテージを失くすようなセッティングをすることは、はたして正解なのだろうかととても疑問に思いました。
ルアーを遠投したりノーシンカーワームのフリーフォールなどは、ガイドの糸抜けがよくないと効果がかなり落ちます。
ベイトタックルにはできない、スピニングタックルのみに許された領域をもっと満喫できればなって思わずにはいられないです。
ほんとあと少しなんですけどね。
その少しがどうしても気になるのです。
背高K・Rガイドコンセプトでどれだけ糸抜けが良くなるのか試してみたいです。
まとめ
なんでもかんでも感度を優先させてスピニングタックルの扱いやすさが少し損なわれているのではという思いをずっと持っていました。
背高ベリーガイドのK・Rガイドコンセプトが併記されていることは、自分の感じていたストレスが他の人にもあるものだったんだなって安心しました。
また、同時に背高ベリーガイドに変えてどれだけ改善できるのかという楽しみも増えました。
フロロラインにこだわらなければPEラインで解決できる問題なんでしょうけど、ラインを緩める釣りもまたスピニングタックルが得意とするところなので、その時にノー感じになるラインは使えないなって思うわけです。
フィネスなタックルを組むときはスピニングタックルのアドバンテージを限界まで引き出したいので、ラインの放出性にも気を配らないといけないんだなって身をもって知ることができました。
ガイドは特許の縛りがあるのでロッドメーカーも大変だなって正直思います。
ロッドビルドをするにしてもすぐに旧ガイドは市場から姿を消しますからね。
いろんな意味でガイドは難しいなって思う今日このごろです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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