ミドストロッドの「正解」について

7.知識と技術

さて、今回は春の人気メニューになっている「ミドスト」で使用するロッドについて「正解」という言葉を用いて書きます。

 

ミドストロッドの「正解」とは

大きなバスが釣れるロッドが正解という位置づけをしています。

ミドストは数釣りもできる万能なアプローチですが、毎回の釣行時には一匹のバスのサイズも同時に求めています。

 

ミドストをしているとロッドによって釣れるサイズのバスに偏りが出ます

デカバスが出るロッドと全く出ないロッドと言った感じです。

 

もし一本のロッドだけでミドストをしているなら、複数のロッドで試してほしいなと思います。

何本か釣り比べるとミドストの本質に近づくヒントが見つかるかも?

一本のロッドだけでは「正解」の意味が見えてこないと思います。

 

ミドストでデカバスが釣れるロッドの特徴とは

ズバリ、水中のジグヘッドの操作でジグを跳ねさせないロッドです。

 

跳ねさせない操作は人間側が行うテクニックなのですが、風や流れなどの諸条件で難易度が変わります。

それ以外にも細かな操作ミスとまで言えなくてもジグに強く力が加わることが実際にあります。

するとどうなるか・・・?

 

ジグが跳ねて動きに不自然さが出るので、大きなバスには見切られてしまいます。

「無防備に水平に移動する獲物を演出する」=「ジグを跳ねさせない」

これを実践するには、中弾性の柔らかいロッドで釣り人側の不意の入力を緩和する方が圧倒的に有利になります。

 

バイトの感知やフッキングなどの面で柔らかさゆえのデメリットがあったとしても、デカバスを釣ることを最終目的とするならデメリットを受け入れて使いこなしていくことが大事です。

 

そもそもミドストとは?

ミドストは名古屋釣法を端に日々進化しているジグヘッドの中層スイミングのテクニックです。

名古屋釣法が岸からデカバスを釣るために編みだされたものですから、重視すべきポイントはデカバスを釣ること

 

掛け調子のロッドはバスのアタリがわかりやすく使ってて気持ちがいいけど、デカバスが出にくいです。

やはりデカバスに的を絞るなら「ミドスト専用ロッド」と言われる中断性でダルいロッドの優位性が際立っています。

 

余談ですが・・・

ミドストをするだけならどんなロッドでもできます。

 

基本のアクションを生み出すのはロッドワークです。

なのでミドストをするだけならどんなロッドでも可能。

 

僕のガイドでは、ミドスト専用ロッドを用意してもらうことは絶対条件にしていません。

 

とりあえず既存のロッドでミドストにチャレンジしてみて、バスからの反応が得られるようになってから専用ロッドを買うか判断すればいいのでは?というスタンスです。

 

ミドスト専用ロッド

ミドストと言えばフェンウィック!

新機種がどんどん出るので僕自身はついて行けてないですがフィッシングショーで実物を手にする機会がありました。

引用元は「トップページ製品情報 バスフィッシング スピニングロッド フェンウィック エイシス ACES エイシス スピニングロッド

 

64SULJ

ミドストスペシャル
HI-DENSITY ARAMID VEIL DESIGN
ラインテンションの緩急でルアーをロールさせ、ラインスラッグを巻き取る事で一定レンジをスイミングさせるミッドストローリングは、リズミカルにティップを刻む適切な振り幅と、ラインの「弛み」を生み出す柔軟なフィーリングがとても重要です。また、ロッド操作中にバイトを取るこの釣りには、カウンターバイトに追従するしなやかさ、確実にフッキングする為のバットパワー、更についばむ様なバイトに俊敏に対応する感度も重要なファクターになってきます。一見、相反するこれらのパラメーターを、アラミドヴェール&ナノレジン補強した最新のローテーパーブランクでバランスさせ、高次元でまとめ上げました。ミドストを得意とする山岡計文氏の経験に基づき、専用設定されたガイドセッティングが、ミドストで多用される軽量ウェイトルアーを扱った際に効果的なラインの弛みを生み出すと同時に、ロッドティップに現れ難いスイミング中の微かな違和感を感じ取る「巻き感度」の向上を実現しています。

全長:6’4″、ライン:2.5 – 6lb、ルアーウェイト:1/16 – 3/16oz、アクション: MS(ミディアムスロー)

 

64SXULJ

ミドストスペシャル
HI-DENSITY ARAMID VEIL DESIGN
ACES64SULJ” Mid Strolling Special “をベースに、更なる軽量リグに対応すべくチューニングを施したスペシャルナンバー。クリアーウォーターやハイプレッシャー下で多用される1/32oz前後のジグヘッドリグ、ダウンショットリグの使用を前提に、十分なキャスタビリティーを得るためのテーパーデザイン、ラインテンションを巧みにコントロールする為のロッド振り幅と巻き感度、ライトラインをフォローしながらしっかりバスを浮かせるバットパワーといった基本パラメーターを徹底的に追い込み、サブサーフェスからボトム付近まで、あらゆるレンジで明快な操作感を持ってリグをコントロールする為の性能に磨きを掛けました。軽量ルアーのキャスタビリティーに優れ、バイトを弾きにくい特性を持ったこのロッドはミドストのみならず、小型シャッドテールワームのスイミングやストレートワームのI字引きにも抜群の扱いやすさを誇ります。もちろん、グリマー6にもベストマッチ!

全長:6’4″、ライン:1 – 5lb、ルアーウェイト:1/64 – 1/8oz、平均自重:89g、アクション: MS(ミディアムスロー)

 

商品説明にもミドストへの造詣の深さがうかがえます。

 

ベーシックラインナップのLINKSにも魅力的なモデルがあります。

 

最後に

ミドストに真剣に向き合って4年目。

まだまだ「ヒヨッコめ」とマウントを取りたい人はいると思います。

(ミドストやってる人には特に多いですからね苦笑)

それでも、ロッドワークの一振りごとに全身全霊をかけて取り組んできました(大げさ)。

ガイドを通じてミドストに挑戦してくださる人が出てくる中で僕のミドストに対する理解はさらに深まっています。

教え伝えることと学ぶことは一体だなと実感する毎日。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

今回は、ロッドの選びの基準として釣れるバスのサイズを目安にすることを「正解」として書きました。

ジグを跳ねさせないことがミドストのキモであり基本です。

 

過去の記事と矛盾する箇所があるかもしれませんが、目的の変化や技術習得の過程における考え方の記録として訂正せずに残しておくことにします。

 

以上です。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。