レンタルに使用するサウザーJW-11Bのセンターデッキを製作しています。
(2019年に製作したウィザードパントの写真も追加しました)
僕ごときの製作技術では本業でされているところの営業妨害にはならないと思うのでマニュアルっぽく手順を書いておきます。
アルミボートデッキの製作手順
ダラダラ書きます。
測量
一番最初にボートを測量して必要な部材を明らかにします。
アルミボートは同じモデルでも溶接などの工程でズレが生じて、すべてが同じサイズにはならないこともあるので個別に測量する必要があります。
左右もズレていることも当然あります。
サイズを計測してダンボールや薄いベニヤ板などで「型」を切り出すと完璧です。
材料調達
ボートのデッキに必要な部材を揃えます。
ベニヤ板(12ミリ~15ミリ)
カーペット
ボンド(カーペットの接着)
ナイロンテープ(デッキの持ち手)
アルミアングル(デッキの支え)
以上です。
必要工具など
ジグソーもしくは電動丸ノコ(板の切断)
カンナ(板のサイズ調整)
木工ヤスリ荒目(板のサイズ調整)
ディスクグラインダー(アルミアングルの切断)
電動ドリル(アルミアングル固定のための穴開け)
リベッター(アルミアングル固定)
防腐塗料
タッカー(カーペットの貼り付け)
はさみ(カーペットの切断)
ボンドG17(カーペットの接着)
以上です。
アルミアングルの装着
ボートデッキを受けるアルミアングルをボートに固定します。
固定する箇所を確定させて、必要な長さにディスクグラインダーで切断します。
アルミアングルを切り出したらデッキの厚みを考慮してボートに取り付ける位置を最終決定します。
位置が決まったらアルミアングルとボートの両方に電動ドリルで穴をあけて、リベットでボートに固定します。
板の切断とサイズ調整
採寸したサイズより大きめにジグソーもしくは電動丸ノコで切り出します。
危険が伴うので、安全には細心の注意を払うようにしてください。
切り出した板をカンナで削ります。
サイズ調整は先に組んだアルミアングルに乗せて細かく確認します。
最後は木工ヤスリを使ってサイズを調整します。
切断とサイズ調整が終わればカーペットを貼り付けない面(デッキの下側)に防腐塗料を塗ります。
カーペットの貼り付け
板の準備が終わるとカーペットの貼り付けです。
マリンカーペットは毛足の向きを統一します。
(パンチカーペットは向きがないので気にしなくてOK)
カーペットの上に板を乗せて必要量を採寸します。
僕は板から4cmを裏側へ折り返す部分としていますが、それよりも大きく切り出します。
切り出したら、板の平面部分とカーペットの接着面にボンドG17を塗布して乾きかけたタイミングで貼り合わせます。
大きく切り出す理由は、この貼り合わせで精度に余裕をもって作業するためです。
貼り合わせたらバッテリーなどの重量物を乗せて圧着を促します。
板の角の立ち上がりにはまだボンドを塗布しません。
接着がある程度、確かになったタイミングで折り返す部分を4cmになるように余分をハサミでカットします。
この時点でボートに合わせてキレイにはまるのか確認をします。
板がボートにはまりきらない場合は削って調整します。
カット後に角の立ち上がり部分にボンドを塗布してカーペットと貼り合わせます。
次に折り返す部分と板の裏側にボンドを塗布します。
折り返しを板に張り合わせてタッカーでカーペットを板に確実に貼り付けます。
コーナーの処理はまだこの時点ではしません。
四辺がすべて貼り終わってからコーナーの処理をします。
裏面にナイロンテープをビス止めして持ち手を設置すれば作業終了です。
カーペットの貼り付けの注意点
デッキを構成する板の枚数にかかわらず1枚はボート側と最終調整できるように組まないといけません。
ですから、最後の一枚でボート側や他の板との取り合わせ部分での調整が必要な板は立ち上がりと裏面の接着は行いません。
タッカーだけでカーペットを貼り付けておいて、微調整が生じたらはがせるようにしておきます。
さいごに
とても粗いですが、アルミボートのデッキ製作の手順を備忘録がてらに記事にしました。
(画像は完成後にレンタルボートで使用中のシーン)
なにせ素人がやってることなので注意点などは不十分だと思っています。
とにかく怪我しないように注意しましょう。
余計な話かもしれませんが、最初は12mmのコンパネにパンチカーペットの安い素材で失敗も見越して作るのが無難かもしれません。
日ごろから木工をされてて技術的に長けておられるのなら大丈夫でしょうけど、板を真っ直ぐ切ることから僕には難しかったです。
余裕をもって部材の切り出しを行っていたので調整できましたけど、なかなか苦戦を強いられたのは間違いありません。
時間もかかるし、ショップに頼むのが一番合理的なんでしょうけど、そのショップが家から遠いとか条件は人それぞれです。
(現物あわせが必要だからボートをショップに持ち込まないと作ってもらえませんから・・・)
無理に自作をすすめるわけではありませんが、「大変だけど、やってできないレベルではない」ぐらいに思ってもらえたら記事にした値打ちがあるってものです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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