モデルチェンジって罠じゃないですか?
新しいリールが出ます。
あなたの今使っているリールは古くなりました。
自分の使っているタックルが旧型になるのは嬉しいですか?
普通は嬉しくないですよね。僕なんて全然ですよ。
古い製品はパーツの供給が止まり、どんなに愛着があって使用してても故障したら修理不能で廃棄物同然になってしまいます。
ユーザーが製品に望むものは「改良」でいいんじゃないですか?
でも、パーツに共通性のないモデルそのものの「改良」って企業の儲けだけにしかならないわけですよ。
なんか最近の製品って無意識に耐用年数みたいなものを植えつけられてて、
いつかは使えなくなるものを永遠に使える物のようにして購入している自分が恐くなる時があります。
自動車が10年ひと区切りみたいな認識が定着してて、そういう下地につけこまれているのでしょうか?
自動車だって安い買い物じゃないのにね。
いろいろ注意書きが増えてる昨今だけど、何年使えるかは教えてくれないという優しくない世界です。
楽しめるなら行くべき
フィッシングショーを楽しめる人は行くべきですよ。
僕は決して「行っちゃダメだ」とか「行く人は愚かだ」とか主張しているわけではありません。
限定グッズを転売するという楽しみもあるみたいで、少しの行動力さえあれば入場料の元をとることぐらい簡単です。
やっぱり、バスプロなど業界の有名人に会えると嬉しいですしね。
20年以上も前の話ですが
釣り大会で下野正希さんにお会いして話しかけてもらったことが嬉しくってたまりませんでした。
だれかに憧れる気持ちはみんなにあると思っていますし、
何を聞くかじゃなくて、誰から聞くかで頭の中への入り方がちがうってのもあるじゃないですか?
きっと長く記憶に残るステキな経験ができることでしょう。
魚を釣る前に釣られてる自分に気付くという悟り(笑)
釣り道具って魚を釣るはずの道具なのに、自分が釣られてるというね。
もう、なんと言っていいのかわからない諦めたような気持ちがそこにあるわけです。
どうしてこんなに新しい道具が欲しくなるのか?一番に思いつくのは、「釣れない」からとか「もっと釣りたい」という現状に満足できてないからです。
もっといい道具を使えば釣れるんじゃないか?
当然の考えです。真理です。
もう、そこには魚を釣る前から釣られてる自分がいるんです(笑)
最後に
フィッシングショーをディスってなんかないですよ?
読んでて気分を害されないように注意してるつもりです。
僕が入場料を支払ってまで販売促進イベントに行くことに疑問を感じているだけです。
有名アングラーさんには会いたいですし、他の同じ趣味の方々ともお会いできるチャンスかもしれないんです。
ただね
企業の動向には気をつけておかないとどんどんユーザーとの垣根を切り崩しにかかってきてるように感じるんですよ。
本当にこのままだと危ないなって。
釣りという文化を経済という名のただの消費文化に結び付けられたくはないです。
自然があって魚がいて初めて成り立つ遊びですからね。
どちらも携わる人間が全員で守っていかないといけないんですよ。
営利だけで物事をまわそうとして啓発が遅れたために、随分なあつれきも生じてしまいました。
今やバスは害魚でバサーは害人です。
「そこまで言うたらヘイトスピーチとおんなじぜよ、おんちゃん(土佐弁のオジサン)!」
と言いたくなることばかり・・・
(もちろん自分もおんちゃんですが)
そういう経過も気になるのでフィッシングショーを素直に楽しめないってのもあるんです。
バス釣り禁止になったら、釣り業界の人たちどうしてくれるのかなって思いませんか?
絶対にバス釣りは無かったことにされちゃいますよね(笑)
だから、メーカーには新製品のアピールだけじゃなくて釣りの活動をどれだけ保護しているか、ぶら下がる者としての姿勢を見せて欲しいなと
そう思わずにはいられないのです。
2017年のガマカツさんのカタログには製品の安全な使用と釣りのマナー啓発ページがありました。
本当にすばらしいことだなって。
釣り道具の危険性や釣り人のマナーが与える影響って意外と気付きにくいものです。
あるとないとでは全然違うと思いますからね。
少しずつ時代は動いているんですけど、全てが手遅れにならないように
いつまでもすべての釣りが楽しめる環境を守らないといけないなって思いつつ文章を閉じたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
コメント