普段、何気なく記事のなかでタックルセットを紹介しています。
僕の情報は製品の組み合わせなんですけど、どれでもいいわけじゃなくて
それぞれのアイテムが破綻しないように
タックル間の調和が取れるよう細心の注意を払っています。
いいバスを釣るためにはバランスのとれたタックルセットが必要ですからね。
腕の見せどころでもあるんです。
タックルの機能はバランスよく組み合わせることで効果的に働きます。
足し算ではなくて掛け算の世界です。
そのタックルバランスのとりかたについて僕の法則と、それぞれのタックルの働きを今回は整理してみたいと思います。
バランスのとれたタックルセット
バランスのとれたタックルセットとは、ルアーを投げる、ルアーを動かす、魚とファイトする、
この3つの動作を無理なく、なおかつ破綻することなく実践できるように
ロッド、リール、ライン、ルアー(ハードorソフトなど)の強さが均衡するように整っているセットのことです。
強さとはバスとの格闘で発生するタックルにかかるエネルギー量(荷重)を受け止める力のことと捉えています。
こんな説明でおわかりいただけるでしょうか?
バランスを揃えるポイント
バランスとは、もともと天秤を意味します。
その流れで均衡することとして使われるようになっています。
柔らかいロッドから硬いロッドまであって幅が広いですが、
理想のバランスに揃える簡単なコツとして、まず、ダウンショットリグの「柔らかい」タックルセットを組むようにロッド、リール、ライン、ルアーを選択してみましょう。
組み合わせ方法は、「柔らかい」「細い」「軽い」です。
ロッド:スピニングロッドUL(ウルトラライトアクション)
リール:スピニングリール
ライン:フロロ2lb(約900gまでの負荷に耐えます)
フック:ワームフック(マスバリタイプ)
シンカー:ダウンショット用シンカー 3.5g
ルアー:ワーム4インチ
上記は、僕のワイルドサイドWSS-ST59ULのタックルセットです。
さすがに2lbは細すぎかもしれませんが、タックルセットがきれいに出ると2lbでもそう簡単には切れません。
「硬い」タックルセットは、
「硬い」「太い」「重い」組み合わせにします。
ロッド:ベイトロッドH+(ヘビー+)
リール:ベイトリール
ライン:フロロ20lb(約9kgまでの負荷に耐えます)
ルアー:ジョインテッドクロー178SS、マグナムスプーンなど
上記は、僕のワイルドサイドWSC72H+のタックルセットになります。
「柔らかい」「細い」「軽い」と
「硬い」「太い」「重い」と簡単に覚えるといいです。
理にかなってる感じがしませんか?
うんうん。
タックルの役割
バス釣りのタックルには、ロッド、リール、ライン、ルアー(ハードorソフト)があります。
ソフトベイトの場合にはさらに小物として、フックやシンカーがあります。
それぞれに役割があって、もう当たり前になってるけど無意識?のうちに組み合わせて使っているのです。
ロッド
ルアーを投げたり魚を引き寄せます。
柔らかいとよく曲がるのでルアーを投げやすくなります。
しかし、釣れた時には大きな力をかけることはできません。
硬いと曲がりにくいためルアーが投げにくくなりますが、
バスが釣れたら大きな力をかけることができます。
リール
ラインを放出したり巻き取ることでロッドの長さ以上に広い範囲の釣りを可能とします。
細いラインを巻くリールは小さく軽いので細かな操作が得意です。
きゃしゃでラインを巻き上げる力は弱くなります。
太いラインを巻けるものは頑丈で大きく重たいので細かな操作は苦手です。
頑丈でライン巻き上げる力が強いです。
ライン
ロッドとルアーをつなぐ糸です。
細いラインは空気と水の抵抗が小さいのでルアーがよく飛び、よく潜るなど操作性が高いです。
一方で伸びることでフッキングにかかる力が弱くなることがあったり、魚の歯や障害物に擦れると切れやすいです。
太いラインは空気と水の抵抗が大きいのでルアーの飛距離や操作性が落ちますが、障害物に擦れても一定耐えられる強さがあります。
ラインの伸びも少ないので力強いフッキングも可能となります。
ルアー
「エサ」なのか「集魚板」なのか区別はしませんが、魚に口を使わす最後の仕掛けです。
ハードベイトとソフトベイトに大別されます。
ハードベイトは広範囲を素早く釣るのに向いていて、
ソフトベイトは狭い範囲を丁寧に釣るのに向いています。
ソフトベイトはワームフックとシンカーを組み合わせて使用します。
ワームフックは細いと刺さりがよくなりますが、軸は弱くなり魚に伸ばされることがあります。
太いと刺さりが悪くなりますが、軸は強くなり魚との力強いやりとりができるようになります。
ただし、軸が強くなりすぎると魚の口の方が切れることがあるので適度な力のかけぐあいを意識しないといけません。
取り込み時にラインを持つのは危ないですよ
バスを釣って取り込むときにラインを持つ人がいますけど、
あれ、相当ヤバいことしてます。
だって、ラインを持った瞬間にロッドで吸収していたエネルギーが全部ラインから下にかかってしまうんですよ?
強度がギリギリのセッティングをしていたら、ラインブレイクかフックが伸びてしまいます。
もしくはバスがルアーから外れたら、重さを失ったルアーはこちら側へ飛んできますから。
どうですか?
めっちゃ危いんですよ。
実際のところ大丈夫なのは、魚のサイズに対してラインが強いからでしょうけどね。
僕は絶対にやりません。
まとめ
タックルは全部を組み合わせたときに、人間の能力をアシストするシステムにならないといけないんです。
腕の延長であり、腕よりも衝撃を吸収し、魚を取り込む力を増幅する道具にです。
ティップが細くなればフックの軸も細くする
ラインはバットに魚の重みが乗ったときに適度に伸びているか?
ロッドを立てたときにバスを寄せてくる反発力はあるか?
このセッティングを無数と言ってもいいぐらいのタックルの中からどうやって組み合わせるかが腕の見せどころなんですよね。
バス釣りはテクニックごとに細分化されていて、またその1本1本の道が深いときてて面白すぎるんです。
これはもう本当に経験がものを言う世界ですから、スポーツ選手が年を重ねて円熟味を増していくのと同じ世界です。
1本のバスを釣るまでにも深いストーリー(仮説?)があることをフィールドで感じてもらえたら嬉しく思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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