来年のアメリカのエリートシリーズとか、ロッドの長さが10フィートまでOKになるみたいですね https://t.co/IDT5DiHpPw
— し〜くれっと☆ (@angler48) 2016年9月27日
40-year-old rule that limited #Bassmaster competitors to rods that were 8 feet or shorter will be changed for 2017 https://t.co/xx2lg62FYz
— Bassmaster (@BASS_nation) 2016年9月26日
40年来のルールが変更されようとしています。
ロッドの長さが現在の8フィートまでから10フィートまでになりそうです。
トーナメントに自分が出る気は全くないけど、商品の選択支が増えることは嬉しいことです。
ロッドの長さ制限の歴史
ロッドの長さ制限はフリッピングの生みの親とされるディー・トーマス氏が14フィートのサーフロッドを持ち込んで好成績を収めたことで、他の選手からクレームがついたことに始まります。
1976年のことだそうです。
ディー・トーマス氏です。
フリッピングの原型となった”tule dipping”の貴重な映像があります。
この”tulu dipping”は面白そうで実際にやってみたいと思いつつ時間が過ぎていってます。
ラバージグにトレーラーを装着して30ポンドラインの直結です。
ロッドは、延べ竿の先をカットしてテーパーを調整するなどです。
この釣りの特徴はリールを使わないことです。
静かにルアーを送り込めるのが最大のメリットです。
バックラッシュもしませんし。
リールメーカーが怒り出しそうな釣り方ですよね。
ディー・トーマス氏はこの釣りをロッドの長さ制限をきっかけにフリッピングへと変化させていったのです。
リールもついてるのでメーカーも安心したことでしょう。
8フィートを超えるロッドの使いどころ
スイムベイト
スイムベイト(ビッグベイト)ロッドには8フィートを超えるモデルが存在しています。
海外のユーザーは8フィートでは必要なロッドの性能をカバーしきれていないとの指摘があり、このロングロッドの評価が非常に高かったです。
僕も購入を検討したこともありました。
でも、ガチのワンピースなので、自分の車にギリギリ入るかどうかの長さになってしまって購入を見送りました。
Dobyns Champion Swimbait Rods 8フィート6インチ
ロングロッドって言うけど、長くなるのはティップ側だけじゃなくてグリップ側も長くなります。
このバランス感が8フィートでは作れないバランスなんでしょうね。
奥が深いです。
なお、同シリーズに9フィートのロッドもあります。
洗濯物さえ干せてしまえる最強ロッドの予感がします。
フロートアンドフライ
聞きなれない言葉かもしれませんが、スピニングタックルでウキをつけてフライを中層に漂わせて釣るテクニックです。
魚の活性が落ちる冬をメインに使われているようです。
まあ、日本のトーナメントシーンでは、ウキの使用を禁じられているので一般的じゃないこともあって、誰もやってみようと思わない釣りなんじゃないかなと。
魚のレンジに届かないと意味がないので、リーダーは長くなる傾向にあります。
トーナメントで使用するときは8フィートまでの制限をうけますが、プライベートではもっと長いロッドを使っているようです。
ロッドが長くなればなるほどリグの操作性が上がっていきます。
今年のエリート戦の開幕が2月なので、このテクニックが有効になるではと元記事で言及されています。
パンチング
これは、わからないです・・・
肘を壊す人が増えるだけなんじゃないかと心配してみます。
ディープクランキング
ロングロッドがロングキャストに真に有効であるなら、クランクベイトのストライクゾーンが物理的に広がるのでチャンスは増えます。
より遠くへキャストできればクランクベイトはより深くもぐりますからね。
変化し続けるアメリカのトーナメントシーン
アメリカではトーナメントで使用するボートが大きくなったこともあってか、ロッドがどんどん長くなる傾向が強まっていました。
海外のアイテムもバスプロショップスを除くと6フィート6インチのMHを探すのが難しいような状況です。
ロッドの10フィートが許可される背景には2名乗船スタイルのトーナメントではなくなっている現状に鑑みた部分も多々あるでしょう。
お一人様限定の釣りで新たなシーンを切り開いて行こうとしている印象です。
思わぬ事故も発生します
メジャーリーグフィッシングでのアクシデントです。
血が出ていますし、カメラマンの腕にトレブルフックが2本刺さっているので、閲覧には十分にご注意ください。
このメジャーリーグフィッシングは良き時代のバストーナメントを思い出させるかのような18フィートのボートと150馬力のエンジンでトーナメントを戦いいます。
参戦しているプロが日ごろ使っているボートからは少し小さいクラスです。
そのわずかの感覚の差でしょうか、カメラマンの腕にルアーがヒットして怪我をするという事故が発生しました。
プロの試合でこんな事故が起こるなんて・・・ボートサイズの影響ですよね。
日本にもロングロッドの波は打ち寄せてくるのか
ロングロッドを生かすには2名乗船だと大きなサイズのボートが必要です。
日本だとアメリカのバスプロが使用するような21フィートクラスのバスボートで釣りをするのは琵琶湖などの限られたエリアでしょう。
よって琵琶湖のデカバスハンターさん達は話題性も含めて取り寄せて使用するかもしれません。
ただ、僕らのようなアルミボートで2名乗船なんかだと8フィートロッドでさえ危なくて使うのを躊躇するレベルなので・・・国内メーカーからは出にくいでしょうし、お取り寄せしても使いどころが難しい感じのロッドです。
とにかく「ガチのワンピースはやめて」と言いたいです。
日本だと保管や運搬が「無理ゲー」です。
そうじゃなければお試しで1本は買いますよ。
僕はショートロッドも好きだけどロングロッドも大好きなんです。
それに8フィートの枠に囚われない発想で作られたロッドって非常に興味があります。
運用に難がありそうですが、バス釣りがまた一つ先のステージへと進もうとしている予感がします。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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