バス釣りで使用するボートは基本的に中に水がいっぱい入っても沈まないようにできています。
これは、不沈構造と呼ばれているものです。
この構造を積極的にアピールしているのが、レンジャーボート社です。
「穴だらけなのに沈みませんアピール」をしまくってるレンジャーボートのカットアウェイモデルを見たことがある人は多いのではないでしょうか。
レンジャーボートのカットアウェイモデル
このボートは内部に発泡体を入れて水が中に入ってきても浮力的に問題ないように作っています。
不沈構造は、FRP製のバスボートに限らずアルミボートなども程度の差こそあるかもしれませんがおおむねコンセプトは同じです。
船内に浸水しても船が沈まない浮力を確保することを目的にしています。
ボートの真ん中からバスをリリースすることは、普段ならあってはならないことですけどね(笑)
積載重量を守る
ボートには必ず積載可能な重量が表記されています。
この重量を超えてしまうと、浸水した際にボートの浮力が負けて超えて船は沈んでしまいます。
アルミボートでフルにデッキを組んだりする場合には特に注意が必要です。
過信は禁物
不沈構造だからと言って危機管理を怠ってはいけません。
この構造はボートの沈没を防ぐためのものであって、転覆を防ぐものではないからです。
デッキの片側から一気に浸水した場合にはボートは大きく傾きます。
その拍子で最悪の場合、ボートは転覆してしまいます。
不沈構造はボートでのすべての安全を保障するものではないという認識を常に持っていないといけません。
なんらかのトラブルが発生したときに「船までは沈まないから落ち着こう」程度のものでしかありませんのでご注意してください。
膨張式ボートの注意点
僕の愛用しているフローターやゴムボートなど空気を充てんして膨らますボートの浮力は永久に保障されたものではありません。
フックが刺さったり、障害物での引っ掻き、チューブ内の空気の熱膨張でパンクして突然に浮力を失う可能性があります。
僕は4年間使用してきて、そういう場面に出くわしたことはありませんが、思いがけないトラブルに見舞われることがあるかもしれません。
こうなってしまうと対処しようがありませんので、あらかじめご自身の浮力をしっかり確保しておくことが大切です。
これは、他のボートよりも特に気をつけなければならない部分です。
まとめ
もしもの時の備えはボートの機能として組み込まれています。
ただ、誤った運用や危機管理の意識が低いと本来の機能が働かないことがあります。
また、フローターやゴムボートの浮力は突然なくなる可能性がゼロじゃないので、ご自身で非常時の浮力を確保しておくことが重要です。
水上に出れば、おかっぱりとはひと味違うバス釣りを楽しむことができますが、常に危険がつきまといます。
くれぐれもご注意ください。
事故はご自身にとって非常に残念なことにとどまらず、同じ趣味を楽しむ人たちの迷惑にもなります。
レジャーだからこそ高い意識を持って、ゴミを出さないことやフィールドの美化とともに安全の確保に努めていきたいものです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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