バスを食べたことがありますか
意外と少ないんじゃないでしょうか
組織に所属していたときに先輩職員から食べろって言われたことがあります。
食べない魚は釣るなとかいろいろです。
皆さんは経験ありませんか?
17年間の沈黙を破って、僕がバスを食べた話をしたいと思います。
沈黙の理由は、めっちゃ美味しかったからです。
皆この事実に気付いたら網で獲られちゃうよ~ってマジで心配していました。
だけど、今はバスの数が減って釣りにくくなっているのでキープして食べる心の余裕がありません。
バスを食べてみた
これは17年前の話です。
7月に大渡ダムで釣った50cm近いバスを2匹食べたことがあります。
写真はイメージです!
調理は香味揚げです。
油で揚げて、ピリ辛系のソースをつけて食べました。
ズバリ美味い!
本当に驚きました。
事前情報とは全然ちがっていましたから。
味は上品で旨みがとても多かったです。
他の魚で例えるとカサゴのようでした。
皮なしと皮ありの両方で作ったんですけどね。
皮ありも臭くなかったんですよ。
「いやいや臭いだろ?」
「カサゴは白身の高級魚だろ?そんな訳ないよ!」
そう思われる人もたくさんいると思います。
むしろいる方が当然ですよ。
なぜなら、魚の味は環境によって変わり、圧倒的に悪い環境の方が多いからです。
清流めぐり利き鮎会の存在
「利き鮎」って聞いたことありませんか?
「利き酒」にならって全国の河川の鮎の味を食べ比べる催しです。
そもそも、どうしてこの催しが開催されるようになったのか。
それは本来なら同じはずの鮎の風味が河川環境によって大きく異なるから、鮎を通じて河川環境を考えてほしいと。
そんな釣り人の願いが「清流めぐり利き鮎会」の開催につながりました。
この会は、高知県友釣連盟によって毎年開催されています。
今年で19回目、グランプリは北海道の朱太(しゅぶと)川でした。
この会でグランプリを受賞するということは、素晴らしい自然があるというアピールになるんです。
いいですね。
行ってみたくなりますよ。
水域によって味が異なるという事実
利き鮎のところで何となくピンと来たと思います。
バスも鮎と同じで、釣った水域ごとに味が違うんです。
僕が持ち帰ったバスは「渓流の女王」と呼ばれるアマゴが生息するエリアのものです。
まさかバスだけ臭いはずがありませんよね?
実際にめっちゃ美味しかったですから。
研修で知り合った、さめうら湖付近の住民さんは塩焼きが最高に美味いと言ってました。
綺麗な水域だとストレートに塩焼きなんですねって感動したことでした。
食べることに嫌悪感がないなら一度はバスを食べてみることをオススメします。
日ごろバスをリリースしている行為がいかに高貴な振る舞いであるかをあらためて知ることになるでしょう(笑)
バス釣りは、釣って放す(ほかす)だけの遊びじゃないんです。
放す(ほかす)にはもったいない獲物を慈愛の心でもといた場所に戻しているんです。
汚い水域は無理ゲー
富栄養なエリアのバスを食べてといわれても、それはちょっと・・・ですよ。
困ったことに、食べられるんだったらバスは全部食べろって言う人がすぐに出てくるんです。
そんな人には一般常識として、そこに棲んでいるバスじゃない他の魚でも食べますか?って問い詰めたい。
究極の選択として、天然うなぎを引き合いに出してですね。
富栄養なエリア、もう実名出すと「石土池」とか「住吉池」とか~
そこらに棲んでる天然うなぎを食べられますか?ですよ。
天然うなぎも食べたくないようなエリアの魚を食べろってのは暴言ですよね?
「バスは食べられます」アピールについて
食べないから増えるって思われてる部分の火消しを狙ってのことかもしれませんけど。
食べないから悪い魚って訳でもないので、もう少し観光資源として整理しませんかって思ってしまいます。
あまり真っ向から語られていないけどバス釣りの経済効果はとてつもなく大きいですよ。
食糧にすることによって得らるお金よりも、釣りに来てもらうことによって落ちるお金の方が多い実態があれば食べて数を減らしちゃだめですよね。
生態系?今まで守って来てた人の主張ならまだわかりますけど、水辺にも行かない人が自分の目で確かめてもないことで他人を責めるのはちょっと違うんじゃないですか?
ヘイトスピーチと似てて危ないな~って思います。
まとめ
綺麗な水域のバスは間違いなく美味しいです。
一度は食べてみることをオススメします。
今の僕は、バスを食べた時代よりバスが確実に釣れにくくなったと感じていて、自らが食べて数を減らそうと思わないだけです。
胃袋を満たす方法は他にもありますからね。
それでも時々、当時の味を思い出して食べたくなるので記事にしてみました。
食べることによって深まる理解もあるかもしれませんし。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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