釣り場の水質悪化とその対策 

6.その他モロモロ

今回の鏡ダムの状況

台風に備えて放水を行い、台風通過後も水位を一定に保つために流入量と同等の放水を行っています。

 

川のように水流が発生しており、水通しが悪い状況ではありません。

 

しかし、透明度がエリアによって極端に違っており、透明度が低いエリアでは水温が高い傾向にありました。

 

また、その水温の高いエリアでは水底からのガスが断続的に発生している状況でした。

 

淡水赤潮やアオコは水面だけの現象となり、今回の釣行では水面のみならず水槐としてとても透明度が低い状況で、それらが原因ではないと判断しました。

 

考察、分析?

せっかくなので情報公開しておきます。

 

攻略の参考になれば幸いということで・・・

 

まずは、ガスの発生からヘドロ層が形成され、嫌気性微生物が存在している(貧酸素水槐の存在)と判断しました。

 

そして、サーモクラインの下に形成された貧酸素水塊が原因でできたヘドロの中に住む嫌気性微生物が今回の台風にともなう降雨で発生した密度流で流されたと見ています。

 

密度流とは水面だけの流れじゃなくてトコロテンのように全体を押し出す感じの流れのことです。

 

そして、密度流で巻き上げられた嫌気性微生物が水面とサーモクラインの間で縦方向に循環することで溶存酸素量が一気に低下して・・・

 

気温低下により表水温が下がってサーモクラインがより水深があるところに移動したので、縦方向の循環する範囲が広くなったことと相まって貧酸素の水槐が急激に拡大するという最悪の状況です。

 

湖にはメインチャンネルと呼ばれる水が流れる筋があります。

 

鏡ダムも例外ではなくて、今現在で体感的に5m以内の幅でメインチャンネルがあります。

 

このメインチャンネルは水温が低く透明度の高い水槐を運んでいますが、メインチャンネルから外れると反転流が生じて水槐が停滞しています。

 

最も停滞した水槐のあるエリアが湖の中で最悪の箇所です。

 

どんなにストラクチャーが良くても魚は住めなくなるんです。

 

もうマジで泣けます。

 

そんな時の対策は・・・次項です!

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